プロ野球の左右病とは?良い采配と悪い采配の違いを考察

プロ野球、左右病 マメ知識




プロ野球でしばしば耳にする「左右病」とは、投手の利き腕に合わせて打者を機械的に入れ替える采配です。

「左投手には右打者」「右投手には左打者」という考え方自体は理にかなっていますが、それに固執しすぎると、柔軟性がない采配として左右病と批判されます。

もちろんハマれば「好采配」と言われますが、裏目に出ることも多く、ファンの間で話題になりやすいのがこの「左右病」。

20年以上プロ野球を見てきた経験から、私自身は左右にこだわりすぎる采配があまり好きではありません。

今回は、左右を意識して良いケースと、逆効果になりがちなケースをそれぞれ考察していきます。




左右にこだわってOKなケース(左投手を例に)

投手目線で左右差で被打率に極端な差があるか、打者目線で左右差で打率に極端な差があるかというのがポイントだと思っています。

ここでは、左投手が登板している場面を例に書きますが、右投手でも同じように読み替えてもらえればと思います。

対右打者への被打率が極端に悪い

対右打者に弱いというデータがある投手に対しては、右打者中心のスタメンを組むのは理にかなっています。

投手が嫌がる可能性が高く、十分に戦略的な采配と言えるでしょう。

左投手キラーの右打者である

左キラーとして知られる右打者を起用するのはむしろ推奨。

ただし、レギュラークラスの野手を外してまで使うと結果がついてこないことも多く、そこはケースバイケース。

「誰と誰を入れ替えるのか」の見極めが重要です。

変則投手(サイド・アンダー)への対応

変則フォームの左投手に右打者を当てる、または右のアンダースローに左打者を当てる。この考え方は昔から有効です。

これまで、たくさんの左のワンポイント左腕が活躍していたり、右の多くの変則投手の課題が対左打者ということからも、この場合はこだわっていいと思います。

左右病と言われるNGなケース

「左投手だから右打者を並べよう」的な発想

もっとも良くないのは、左投手が先発というだけで右打者をずらっと並べてしまうパターンです。

実際には、対左打者の被打率の方が高い投手も珍しくなく、相手の特徴を無視しています。

リリーフ起用や代打でも同様で「左右のことしか考えてないんだな」と思われてしまいます。

左右を苦にしない打者を下げる

左投手でも十分打てている左打者を、単に「左対左」だからといって外すのは悪手でしかありません。

対左というだけで苦手でもないのに代打を出されたり、スタメンから外れたりする光景は、ファンから「また左右病か」と言われる典型例。

左右病の人って、左投手が苦手な右打者に関しては気にしないんです。不思議ですよね。

極端に片方ばかり並べすぎる

スタメンの9人中7人が右打者(逆もまた然り)なんて極端な打線も時々見かけます。多くの場合、うまく機能していません。

投手出身の解説者の多くが語るように「ジグザグ打線」の方が投げにくいのです。

左右が交互に並ぶことで、投手は投げるコースや球種を変えなければならず、リズムを乱しやすくなります。

片方ばかり並べると、逆に相手投手にとっては「投げやすい的」を作ってしまうのです。

若手育成と左右病の関係

育成させたい若手野手に対しては特に、左投手や右投手の打率が悪くても気にせずに起用して経験を積ませた方が良いと考えています。

若いうちから左右関係なく打席に立たないと、どちらかの投手しか打てないバッターになってしまうリスクがあるからです。

日本を代表する打者は、どんな投手相手でも結果を残しています。

安打製造機・近藤健介選手のように、左右関係なく打てる選手こそ理想です。

まとめ「左右病」と言われない采配とは

ファンがざわつくのは「なぜその打者を外したのか」「なぜそこまで左右にこだわるのか」が見えないときです。

一方で「なんで左投手に右打者を出さないんだ」という声は意外と少ない。それが答えなのかもしれません。

左右起用そのものが悪いわけではありません。

ただ、データや選手の特性を無視して“形だけの左右対策”を繰り返すと、「病」と言われてしまう。

柔軟な視点で選手を起用できる監督が采配がうまい人でしょう。

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