2024年から新NISAが始まります。
非課税枠が大きくなり、新たに「成長投資枠」というものができました。
つみたてNISAを使用している人なら知っている人も多い、アメリカの株価指数「S&P500」
それを超えるリターンが期待できる投資信託が、NASDAQ100インデックスというものです。
私は、成長投資枠はNASDAQ(ナスダック)100しか考えていません。
理由は主に3つ。
①長期間勝負で利益を狙うのが投資信託。今から10年後以降、ITの中心であるアメリカの経済が今より下落していることは考えにくい
②つみたてNISA投資の代表格であったアメリカのS&P500のパワーアップ版であるNASDAQ100で更なる増益を狙える
③そもそもアメリカが崩れたら、全世界株式も下がり、代わりに台頭してくる国もいなそう(結局アメリカでしょ。)
これらが理由です。
私の2024の投資戦略は
①証券会社:楽天証券
②つみたて投資枠:楽天・S&P500インデックス・ファンド
③成長投資枠:ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
で実際に投資を開始しました。
つみたて投資枠については、つみたてNISA時代からeMAXISでしたので、これ一択で考えていましたが
信託報酬が低いかつ、ポイントももらえるという、楽天証券を利用している人にとってはお得なファンドが登場したことから切り替えることにしました。
ですので、楽天証券を利用されている方は、eMAXIS→楽天に移行することをおすすめします。
成長投資枠のファンドをニッセイにした理由は、この動画が決め手。
ナスダック100は、つみたてNISAの対象となっておらず、課税枠で実際に投資していましたが
約80万円の投資で(投資期間=約1年)現在10万円以上のプラスです。
ちなみに、つみたて投資枠については、私は2択でいいと思っていて
「全世界株式orS&P500のどちらか」
こちらの差については、ゲームでいう、初期キャラクター決めみたいなもの。個人の好み。
アメリカだけにお金を預けるのは怖い→全世界株式
言ってもアメリカでしょ→S&P500
ぐらいな感覚でOKです。
先進国株式という手もありますが、だったら全世界でいいでしょ。と思っています。
「つみたて投資枠で全世界株式orS&P500に投資をするからこそできる」
ちょっと攻めながらも、1発大きな利益も期待できるのが、ナスダック100だと思っています。
ですが
「実際に利益が出ているし、成長投資枠にはナスダック100がおすすめ!」
とは言っても、どんなものか分かっていなければならない必要があります。
投資というのは、人にお金を貸して利益を得るというもの。
信頼してない人、期待できない企業にお金は貸せるでしょうか。
今回は
①ナスダック100とはどういうものか
②S&P500との銘柄、価格変動の違い
(1年間S&P500とナスダック100に10万円ずつ一括投資した結果から変動をみる)
この2つを書いていこうと思います。
ナスダック100とはどういうものか
ナスダック100と聞くと「暴落時に弱い」「危険」と言ったイメージを持つ人も多いでしょう。
S&P500がアメリカの500社を対象にしているのに対し、ナスダック100は100社を対象にしています。
100社の方が振れ幅も大きくなりやすいので、利益も大きく、損失も大きくなりやすいです。
ナスダック100へ投資のメリット、デメリット
(メリット)
GoogleやApple、Microsoftなどの一度は聞いたことのある超有名企業の比率が高くなっていること。
→「結局アメリカの主軸はGoogleやMicrosoftでしょ。」
→「個別株までは手を出したくないし、500社も分散しなくていいから、その分、Googleとかの比率上げてくれ。」
と思っている人にはうってつけの投資信託。
(デメリット)
懸念は、ITバブル崩壊のような大暴落がもしも今後来てしまったとき。
S&P500ならまだ耐えられる数字なのが、ナスダック100では、最悪-50%ぐらいは覚悟する必要があります。
昔とは、ITに対する世界の比重も全然違うので、ITバブルのようなことはもう起きないとは思っていますが
それでも怖いと思っている人は、ナスダック100への投資はおすすめしないです。
では実際に、S&P500との違いをみていきます。
ナスダック100とS&P500を比較
S&P500とナスダック100で、主要銘柄の比率がどれくらいの差があるのか、比較表をつくりました。
こちらはどちらもeMAXISの比較ですが、ファンドによって微妙に構成銘柄の比率に差があるので、購入する時は、構成銘柄について、しっかり見ておくことをおすすめします。
比較対象:以下の4社
Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet(Google)
Alphabetは2つに分かれていますが、気にしないで構いません。
4社ともナスダック100の方が比率が高いことが分かります。
どれも約2倍の差がありますね。
全体の比率でみてみると、S&P500が19.5%と約2割なのに対し、ナスダック100は約4割を占めていることがわかります。
ナスダック100に投資するということは、この4社に託すと言ってもいいようなもの。
私はこの4社が10年後、共倒れになる未来はあまり考えられないと思っています。
そのようなことが起こるときは、世界全体の経済も大変なことになっているのではないかなという見解です。
投資信託は、長期で積み立てることが前提の投資。
途中、上がり下がりはあったとしても、最終的にはやはりこれらの会社は世界のトップに君臨しているだろうという考えです。
S&P500との変動の違い
S&P500との値動きの違いをグラフで比較します。
①証券会社:楽天証券
②期間:2022年8月19日~2023年8月21日
※19,20日は土日のため
③投資額:一括10万円
④投資対象:
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
結果
S&P500→100,000円→111,698円(+11.70%)
ナスダック100→100,000円→117,802円(+17.80%)
となり、ナスダック100の方がリターンが高かったです。
その差は6.1%。
共に1年で10%以上の利益を出していますが、20%近いのは素直に凄いと思います。
また、投資し始めた頃は米国株の不調が続いていましたが、思ったほど、下落もしなかったと思います。
それでは、1年間の推移をグラフで比較してみます。
2022年08月~2022年09月
8月~9月のグラフは以下のようになった。
①最大値
S&P500:101,719円
NASDAQ:99,954円
②最小値
S&P500:91,586円
NASDAQ:88,976円
③最大値と最小値の差
S&P500:10,133円
NASDAQ:10,978円
S&P、NASDAQ共に下落相場が続いた。少しだけ、NASDAQの下落の方が大きい。
小さな日々の下落の差が重なり、S&Pでは9月13日に101,179円と最高値を更新したが、一方でNASDAQでは99,222円と原価割れしていた。
2022年10月~2022年11月
8月~9月のグラフは以下のようになった。
①最大値
S&P500:100,558円
NASDAQ:95,182円
②最小値
S&P500:90,263円
NASDAQ:87,481円
③その差
S&P500:10,295円
NASDAQ:7,701円
S&Pが1日だけプラスになっただけで、全体的に下落相場だったが、2ヶ月間通して、大きなプラスもマイナスもなかった。
2022年12月~2023年01月
12月~1月のグラフは以下のようになった。
①最大値
S&P500:97,413円
NASDAQ:90,819円
②最小値
S&P500:87,350円
NASDAQ:78,912円
③その差
S&P500:10,063円
NASDAQ:11,907円
前日比のプラスだった日が
S&P=17日
NAS=15日
と完全な右肩下がりで同じような値動きをしている。そんな中でも、NASDAQの暴落ということはなかった。
2023年02月~2023年03月
2月~3月のグラフは以下のようになった。
①最大値
S&P500:96,341円
NASDAQ:95,410円
②最小値
S&P500:89,819円
NASDAQ:87,542円
③その差
S&P500:6,522円
NASDAQ:7,868円
3月の半ばぐらいから、値動きの差に違いが見られた。
3月14日から月末ぐらいにかけて、プラスの日はNASDAQの方が高騰し、マイナスの日は、S&Pの方が下落するという日が続いから。
そのまま月末をみてみると、NASDAQの方が少し価格が高い結果となった。
2023年04月~2023年05月
4月~5月のグラフは以下のようになった。
①最大値
S&P500:103,807円
NASDAQ:110,983円
②最小値
S&P500:93,922円
NASDAQ:93,484円
③その差
S&P500:9,885円
NASDAQ:17,499円
2つのグラフが1ヶ月以上重なるという期間が続いた。
そして、投資開始から長かった下落相場の流れが5月頃から変わる。
共に原価割れが続いていたが、5月末に共に脱出。
右肩上がりになると、今度はNASDAQが一気に追い抜いていった。
2023年06月~2023年08月
6月~8月のグラフは以下のようになった。
①最大値
S&P500:115,179円
NASDAQ:124,124円
②最小値
S&P500:102,045円
NASDAQ:109,405円
③その差
S&P500:13,134円
NASDAQ:14,719円
S&P500、ナスダック100共に最低値が初日と、完全な右肩上がりのグラフだった。
このことから、先月末も合わせると、5月末から一気に高騰が共に始まり、ようやく目に見える利益が発生した。
※ちなみに、2022年1月からつみたてNISAで投資を始めていたS&P500も5月頃まではマイナスを叩いていた。
1年間でマイナスを叩くことの想定は必要。
年利5%などと計算している人が多いが、あまり参考にしない方がいいよというのが私の考え。
このことからも、長らく米国株が不調だったことが分かる。
このころからつみたてNISAもプラス域に転じ、2023年の9月頭になっての損益は現在20%越え。
グラフをみてみると、年末年始のグラフの逆のよう。
米国株の不調時は、S&P500の方がマイナスを抑えられる
米国株の好調時は、NASDAQ100の方がプラスにできる
ということが、この2つのグラフからも分かる。
最終的には、NASDAQ100が約9,000円の差をつけた。
まとめ
感染症による経済の不調もあり、アメリカ経済も低調な期間が続きましたが
正直もっとナスダック100が下落するのかな。と思っていたので、思ったよりリスクもないかなと感じています。
この1年で長いマイナス、そして今の好調な相場をどちらも経験し、
成長投資枠でナスダック100にしようという気持ちが固まりました。
米国特化型という攻めの投資信託といえど、少しだけ攻めた配分ですが、長い目で見ていきたいと思います。
![](https://mental-koujou.com/wp-content/uploads/2024/05/つみたてnisa-160x90.png)
コメント